プロジェクト
2,700万ユーロを投じたプロジェクトで、LCW Consult(LCW)はリスボンとコインブラ間に架かるプリストレストコンクリート製カンチレバー橋を設計しました。主径間が250メートルで河床上140メートルの高さに架設し、セイラ渓谷における透明感を確保しています。バランスドカンチレバー工法により、この主径間の長さを支えて空力最適化および形状制御を行うために、LCWは橋梁設計および解析の統合ソフトウェアを必要としていました。
ソリューション
LCWは、Bentley PowerCivilとRM Bridgeを使用して7つの異なる構造オプションを検討し、最も効率的な設計および建設ソリューションを決定しました。Bentleyのソフトウェアは、チーム間のコミュニケーション促進に有効でした。またLCWは、空力条件と幾何形状をBentleyのソフトウェアでモデリングして評価することで、建設中の想定外の調整を減らし、橋の最適な構造パフォーマンスを実現できました。
成果
LCWはRM Bridgeのモデリングおよび解析機能を利用して、異なる構造シナリオを検討し、プロジェクトのコスト、リスク、安全性の面で最も効率的なソリューションを選定しました。RM Bridgeを使用した結果、設計にかかる時間が従来のスプレッドシート解析と比較して約25%短縮されました。Bentleyのソフトウェアを導入したことで、チームの協業体制が強化され、エンジニアリング時間も削減されて、約52,000ユーロの経費を削減できました。 また、RM Bridgeのコードライブラリによって、ユーロコードへも容易に準拠できました。
ソフトウェア
LCWは、この主径間の長い橋梁をカンチレバー工法によって架設するにあたり、設計、解析、建設モデリングにBentleyのエンジニアリングソフトウェアを使用して、空力最適化を図り、形状制御を行いました。PowerCivilとRM Bridgeを統合したことで、エンジニアリングオフィスと現場間のコミュニケーションが容易になり、モデリングされた形状の精度が高まったことで、建設中の想定外の調整が減少しました。Bentleyソフトウェアのこの柔軟性と相互運用性の高さが、2,700万ユーロを投じたこの橋梁プロジェクトにおいて最適な構造設計を確かなものにし、パフォーマンスを最大限に引き出しました。